注文住宅の購入にかかる費用を安く抑えるテクニックとは?

公開日:2022/02/01  最終更新日:2022/02/08


注文住宅の建設では、理想を詰め込みつつ予算内に収めるというバランスが大切です。なぜなら、高額な費用をかければ細部にまでこだわることができる反面、ローンの返済が苦しくなってしまうと快適な暮らしを送ることができないからです。そこで、注文住宅の購入にかかる費用を安く抑えるテクニックについて紹介します。

注文住宅の購入にかかる費用の内訳

注文住宅を検討し始める際は、何にどのような費用がかかるのかまったくわからない段階から家づくりをスタートする方も少なくありません。しかし、注文住宅の建設は、建物本体の費用の他にもさまざまな費用がかかります。そこで、何にどのような費用がかかるのかを解説します。

まず、注文住宅の建設には大きく2つの段階があることを理解しておく必要があるようです。それは、土地の購入と家の建築です。そして、土地の購入と家の建築という2つの工程の中で、それぞれ必要な費用があります。土地の購入では、土地を紹介してくれた不動産会社に支払う仲介手数料や手付金、印紙代、登記費用、ローン手数料などが発生します。手付金は土地の契約時に支払う代金であり、先払い費用という位置づけとなるため土地の購入代金に含めることが一般的です。

一方、仲介手数料や印紙代、登記費用、ローン手数料などは土地の購入代金とは別にかかる費用となっています。一方、家の建築では、建物の購入代金をはじめ、不動産所得税や登記費用、地鎮祭・上棟式費用、上下水道の加入金などさまざまな費用が必要です。また、建物の購入代金は、着工時に3分の1程度、建築途中に3分の1程度、工事完了時に残金のすべてをハウスメーカーに支払う必要があります。

しかし、住宅ローンを利用して支払う際、ローンは原則として工事完了時にしか融資されません。つまり、工事が完了する前に支払わなければならない費用を自己負担できない場合は、つなぎ融資としてローンを前借りします。そして、つなぎ融資の利息・手数料だけで数十万円は必要です。

注文住宅の購入にかかる費用を安く抑えるテクニック

注文住宅は、建物本体や土地の購入にかかる費用の他にも諸費用としてさまざまなお金がかかります。そのため、購入にかかる費用を安くするテクニックを知っておかなければ、簡単に予算オーバーになってしまいます。そこで、注文住宅にかかる費用を安く抑えるテクニックについて紹介しましょう。

まず、延床面積を少なくすることがテクニックとして挙げられます。一般的に延床面積が大きくなるほど、建築費用が高額になります。つまり、間取りを工夫し、無駄なスペースを省くことがコストダウンにつながるのです。また、収納スペースを一つにまとめたり、水回りをワンフロアにまとめたりと、できるだけシンプルな設計にすることも費用を抑えるコツです。

次に、和室は一般的な洋室よりも高額な建築費用がかかります。そのため、なんとなく和室を設けるのではなく、和室を利用する目的がある場合に設置することをおすすめします。さらに、後付けできるオプションは一旦省き、生活する中で必要であれば取りつけることで、不必要なオプションの採用を防ぐことができます。

その他にも、自分で手配できる住宅設備はハウスメーカーに依頼しないこともコストカットになるようです。たとえば、エアコンや照明器具は家電量販店で自ら購入することがおすすめです。そして、専門の工事業者に取り付け工事を依頼する方がハウスメーカーに依頼するよりも安くなります。

注文住宅の購入コストを節約する際の注意点

注文住宅の建設にかかる費用が安くなることは非常にいいことですが、コストカットをしすぎると快適性が損なわれてしまいます。つまり、注文住宅の購入コストを節約する際は、お金をかけるところと節約するところのメリハリをつけることがポイントです。

そこで、節約する際の注意点について紹介します。

まず、地震対策装置やセキュリティ面、断熱材といった住宅の性能面は費用をかけてでもよい設備を取り入れることをおすすめします。なぜなら、住宅の性能は快適な暮らしに直結し、家族との安心で安全な生活を守ることにつながるからです。

また、使用頻度の高いキッチンや水回りの設備も使いやすさを重視したものを採用することが大切です。その他にも、家の顔となり防犯対策にも効果を発揮する外構や外壁はコストカットしすぎると暮らしの快適性が損なわれてしまいます。つまり、注文住宅では節約する部分とお金をかける部分のバランスを大切にし、快適性の高い住宅を実現させることがポイントです。

まとめ

注文住宅は、土地の購入や建物の購入にさまざまな費用が発生します。そのため、土地や建物本体の価格はもちろん、諸費用としてどのような費用が必要なのかを理解しておくことが大切です。そして、注文住宅の購入費用は、ポイントを押さえて工夫することで無駄を省いて効果的に節約できます。しかし、コストカットに注目しすぎるあまり暮らしの快適性が損なわれないよう、メリハリをつけて節約することがおすすめです。

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