注文住宅を建てるならフルオーダーとセミオーダーどちらを選ぶのがおすすめ?

公開日:2022/02/15  最終更新日:2022/02/08


注文住宅には、「フルオーダー住宅」と「セミオーダー住宅」の2種類があり、どちらかを選ぶことで間取りや仕様の自由度や金額が変わってきます。この記事では「フルオーダー住宅」と「セミオーダー住宅」のメリットとデメリットや、施工業者の選び方のコツを紹介します。ぜひ注文住宅を設計する際の参考にしてみてください。

フルオーダー住宅を建てるメリット・デメリット

フルオーダーは間取りや設備、内外壁の種類などをすべて選択できるので、自分たちで好きなように家をつくれます。ここでは、フルオーダー住宅を建てるメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

■フルオーダー住宅のメリット

フルオーダー住宅のメリットは主に3点あるようです。

1.世界に一つだけのオリジナルハウスをつくれる
フルオーダーは間取りや外観などすべてにおいて自由に決められるので、自分にとって理想的な家づくりが可能です。0から自分たちの手でつくるため、ほかの人とまったく同じ設計になることはほぼありません。そのため世界に一つだけの自分たちの家を建てられます。

2.予算に見合った家づくりができる
フルオーダーは材料やオプションなど、細かいところまで値段を見て選べます。予算が高ければそのぶんこだわりの家をつくれるうえ、逆に予算を抑えて家を建てたいのであれば、不要な部分を減らしてコストパフォーマンスのよい家を建てることが可能です。予算に合わせた細かい設計ができるのも、フルオーダー住宅の魅力のひとつです。

3.土地に合わせた家を建てられる
土地には「狭小地」といった15~20坪以下の狭い土地や、「変形地」といった三角形や台形などのいびつな形をしたものがあります。フルオーダー住宅はそういった変わった土地でも柔軟に対応した家づくりができます。

■フルオーダー住宅のデメリット

フルオーダー住宅は完全自由設計というメリットがある反面、デメリットも存在するようです。デメリットは主に以下のとおりです。

1.打ち合わせに時間がかかる
フルオーダー住宅はとにかく打ち合わせに時間がかかります。プランから契約まで約3か月間、さらに契約後も細かい打ち合わせで3か月~半年ほどかかってしまうことも。そのため人によっては打ち合わせが多すぎると感じてしまうかもしれません。

2.こだわりが強く予算オーバーになってしまう
フルオーダー住宅は初めから自分たちで決められるので、建材や設備などに対するこだわりが強くなってしまうことがあります。施工業者と提携していない設備を採用しまうと、値段が上がるので予算オーバーになってしまう…ということも少なくありません。

3.完成後にイメージとのずれがある
いざ家が完成したときに、イメージした家と違うということがフルオーダー住宅では起こりがちです。その原因のひとつに打ち合わせ不足があげられます。壁スイッチひとつでも、自分がイメージしている場所と、設計士やコーディネーターが考えている場所が違うこともあります。このようなイメージとのずれを少しでもなくすためにも、密に打ち合わせをしていきましょう。

4.工期が長くなる
フルオーダー住宅は自分が納得いくまでこだわれるので、設計が複雑になると打ち合わせだけでなく工期にまで時間がかかってしまう可能性があります。家を完成させたい時期が決まっている人は、大幅に予定がずれてしまうかもしれません。

セミオーダー住宅を建てるメリット・デメリット

セミオーダー住宅は、各施工業者によって決められた規格の範囲内から、間取りや床材、キッチンなどをカスタマイズして家を設計します。ここでは、セミオーダー住宅のメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

■セミオーダー住宅のメリット

セミオーダー住宅のメリットとして以下の2点があげられるようです。

1.打ち合わせと工期が短くなる
セミオーダー住宅は各施工業者の規格内で決めるので、打ち合わせがスムーズに進み早めに着工できます。また、施工業者が何度も経験している間取りなので、確認する手間や時間が省けて工期も短くなりやすいです。

2.費用が安くなる
セミオーダー住宅はある程度の仕様が決まっているため、特別発注や施工確認などの手間が省けて金額を抑えることができます。規格内とはいえ選択肢が幅広い施工業者もあるので、細かく選んでいけば自分の理想の家に近づけることも可能です。

■セミオーダー住宅のデメリット

セミオーダー住宅にもデメリットはあります。デメリットは以下のとおりです。

1.こだわりが強いほど金額が高くなる
基本的にはコスパのよいセミオーダー住宅ですが、こだわりすぎると追加料金が発生して金額が跳ね上がってしまいます。予算オーバーにならないよう、追加料金がある場合はいくらになるのかしっかりと確認していきましょう。

2.打ち合わせの回数が少ない
セミオーダー住宅は打ち合わせ期間が短いのがメリットですが、その分回数も少ないため、密に打ち合わせしたいという人にとっては不安になってしまうかもしれません。

3.土地によってはセミオーダー住宅が建てられない
セミオーダー住宅は間取りがあらかじめ決まっているので、狭小地などの変形地や建築制限がある土地では建てられない場合があります。

注文住宅施工業者選びのコツ

いざ注文住宅を建てることが決まっても、どの施工業者を選べばよいのかわからないですよね。打ち合わせから家が完成して引き渡すまで長期にわたって付き合っていくので、自分に合った施工業者を決めることは非常に大切です。施工業者を選ぶときは、以下の点に気を付けてみましょう。

1.自分の希望と好みに合っているか
各施工業者によって特徴はさまざまです。そのため自分が何を重視しているのか、どのようなデザインや設備にこだわりたいのかを決めておくことで、希望に見合った業者に絞ることができます。

2.予算に見合っているか
ある程度施工業者を絞ったら、見積もりをとって比較することも大切です。見積もりをもらったら、どこにどれだけお金がかかっているのか調べておきましょう。ただし注意点として、見積りをみて契約しても、追加で金額が発生する可能性は充分にあります。結果的に大幅な予算オーバーになってしまった…ということがないように、追加費用の有無など細かく確認しましょう。

3.保証やアフターサポートはしっかりしているか
家は完成してから何十年と住み続けるので、保証とアフターサポートは大変重要です。施工業者ごとに保証やサポート内容は異なり、なかには金額が発生するものもあるので、契約前にしっかりと確認するようにしましょう。

4.相性がよい担当者であること
どれだけよいと思う施工業者を選んでも、担当者と相性がよくなければ些細なすれ違いからトラブルが起こる可能性があります。家が完成してからも長い付き合いになるため、話しやすく相性のよい担当者を見つけることが大切です。もし相性が合わないと感じた場合は会社側にその旨を伝えてみてくださいね。

まとめ

フルオーダー住宅もセミオーダー住宅も、それぞれメリットとデメリットがあります。また購入した土地の条件や設計に対する考え方で、どちらにするかの選択が変わってくるでしょう。さらに施工業者によって特徴があるので、しっかりと調べたうえで選ぶことが大切です。自分に合った施工業者を見つけて、理想の家づくりをしましょう。

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