注文住宅はローコストで建てられる?メリットやデメリットを知って納得の家づくりを!
マイホームを持つのが夢だけど、できればお金をあまりかけたくない。そんな時は、安く建てられるローコスト住宅を検討してみてはいかがでしょうか?しかし、いくら安いといっても、本当に安いのか?品質面で問題はないのか?など気がかりな点もあるでしょう。この記事では、ローコスト住宅のメリットやデメリットについて、ご紹介します。
注文住宅はローコスト住宅という選択肢もある?
ここではローコスト住宅がどんなもので、フルオーダーの注文住宅と何が違うのかをまとめています。
ローコスト住宅とは何か?
その名の通り、従来の注文住宅より安く建てられる住宅のことです。間取りやコンセントの位置など、ありとあらゆる部分をゼロから考えて造っていく注文住宅と違い、最初から内装・設備・間取りなどを規格化されたプラン内から選んで決めていくパターンが大半を占めます。
注文住宅との値段差について
注文住宅の建築費用の平均を、ご存知でしょうか?家を建てるには、土地代と建築費が必要となります。そのうち土地取得費は1,335.1万円、建築費2,777.5万円が全国平均です。
なお、この時住宅面積は112.2㎡で算出しています。これに対し、ローコスト住宅は1,000万円台の家を指すため、かなり安いといえるでしょう。
ローコスト住宅の坪単価は?
ローコスト住宅は、坪単価も一般的な注文住宅より安くなっています。坪単価のランクは3つに分類されるのですが、大手メーカーのハイグレード住宅なら70~80万円、地域密着型の工務店が造る一般住宅なら50~60万円、ローコスト住宅なら30~50万円といったところです。
ローコスト住宅におけるメリット・デメリット
ローコスト住宅がどういうものなのか分かってきたところで、今度はローコスト住宅におけるメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリットについて
最大のメリットは「ローコスト」という名前の通り、従来の注文住宅より安く家を建てられることです。価格を抑えることで住宅ローンの負担を減らせるため、ライフスタイルが変わった時にも建て替えがしやすくなります。
また、工期も一般的な注文住宅なら約4~6か月とされていますが、ローコスト住宅なら約2~3か月です。完成までの時間も短縮できるので、引っ越しまでの家賃も節約できるでしょう。
デメリットについて
ローコスト住宅におけるデメリットは、「安い代わりに自由度が低い」これに尽きるでしょう。トイレ・お風呂・キッチンの設備もグレードが低く、標準仕様のものが中心となります。
もちろんハイクラスな設備も導入できますが、オプション扱いになるので高くつきます。また、保証期間が従来の注文住宅より短くなってしまったり、耐震・耐熱・耐久性が弱くなったりしがちです。
ローコストで注文住宅を建てるための方法
ここでは、ローコストで注文住宅を建てるための方法について、まとめています。
デザインや形状はシンプルに
よく、「四角いマッチ箱のような建物だと建築費を抑えられる」といいますが、なぜでしょうか?その理由は、使う材料の量にあります。凹凸のある家とシンプルな四角形の家を比較すると、凹凸の多い家ほど材料が増えなおかつ細かい作業が必要になります。
また、同じ床面積でも、屋根や基礎の面積が二階建てより大きくなることで、平屋の家の方が割高になりがちです。よって平屋ではデッドスペースを減らし、家全体の面積を抑えることで金額調整します。
優先順位を明確化させておく
夢のマイホームですが部屋の広さや機能面など、こだわり始めるとついつい高額になってしまいます。しかし、費用を抑えたいのなら、優先順位を明確にしておくことが重要です。
たとえばキッチン・リビング・書斎など「どうしてもグレードを上げたい場所」を1つだけ決めておき、残りは標準仕様に留めるなど工夫するとよいでしょう。
動線も間取りもコンパクトに
面積を小さくすることは、ローコスト住宅の基本です。たとえば坪単価が40万円だった場合、3坪小さくすることで120万円も安くできます。3坪は6畳分の広さとなりますが、デッドスペースをなくしたり各部屋を少しずつ小さくしたりすることで、狭さを感じずに済むでしょう。
また、動線も間仕切り壁を減らすことで、使いやすくなります。そして、水回りを一ヶ所にまとめることで配管が短くなるため、工事の手間も減らせるでしょう。
ローコスト住宅の特徴をはじめ、メリット・デメリット、ローコストで住宅を建てるための方法についてご紹介しました。その他、ローコスト住宅を建てるなら相見積もりをとってもらい複数社比較することや、相場をきちんと知っておくこと、そして契約前にプランを確認することなどが重要なポイントとなります。「オプションで却って高くついてしまった」「工事が大幅に遅れた」などトラブルが起きないよう、気を付けましょう。