注文住宅を購入するまでの流れとは?引き渡しまでにかかる期間も解説!

公開日:2022/02/15  


注文住宅を建てようと思ったら、購入から完成までの流れが気になりますよね。とくにこどもの入園や入学に合わせて引越ししたいという場合、引き渡しまでにどれぐらいかかるのか知りたいところ。この記事では注文住宅を購入するまでの流れと、引き渡しまでの期間について紹介します。

注文住宅を購入するまでの具体的な流れ

注文住宅は完成までにいくつものステップがあります。ここでは注文住宅を購入するまでの具体的な流れを紹介しましょう。

■予算を決めて情報収集する

まずは家を建てるための予算をいくらにするのか決めましょう。用意できる自己資金額と無理なく返済できる借入額を計算することで、土地や建築会社が絞りやすくなります。

予算が決まったら、どのような家を建てたいのか情報収集しながらイメージづくりをしましょう。建築例を見たり完成済みの建売住宅を見学したりすることで、より具体的にイメージしやすくなります。

■土地を決める

土地探しは通常、不動産情報サイトなどで予算に合った土地を探します。不動産会社に相談すれば、一緒に土地を見て回ったりすることも可能です。会社によっては希望を伝えておくと、新しい土地情報を連絡してくれることもあるので相談してみましょう。

なお土地によっては「建築条件付」があり、あらかじめ建築業者が決まっている土地もあるので注意しましょう。

■建築会社を選ぶ

建築会社には「設計事務所」「ハウスメーカー」「工務店」があります。それぞれ強みや特徴があるので確認しておきましょう。モデルハウスを見学すると、より特徴がわかりやすいです。

建築会社を数社に絞ったら同じ条件で見積もりをもらって、施工内容や保証なども含めて比較検討しましょう。担当者との相性も判断材料のひとつになります。

■プランニングと詳細見積もりを決定する

建築会社が決まったら、間取りや設備などの建物をプランニングします。予算との兼ね合いを見ながら細かい打ち合わせが進んでいくようです。土地の地盤改良があるかどうかは、見積もりを出すまでに調べておきましょう。

■工事請負契約とローン本審査の通過

プランが固まり金額も決定したら、工事請負契約を結びます。さらに、建築予定の建物が法令に違反していないか、市町村に申請します。

もし工事請負契約後に変更がある場合は変更契約を結ぶことになりますが、窓の位置や大きさなど法令に関わる部分を変更する場合は、建築確認の再申請が必要になるようです。再申請する場合は追加費用と工期が伸びてしまうこともあるので注意しましょう。建築確認申請が通ったらローンの本審査の申し込みをして、審査が通過したら工事開始となります。

■着工

工事が始まる前に重機などの騒音の発生に配慮して近隣住宅への挨拶をしますが、建築会社の現場監督にお願いすることもできます。

また着工前には地鎮祭、骨組み完成後には上棟式をやりますが、これらを行うかは家を建てる施主の希望で選択できるようです。工事中はときどき現場に行って、業者さんとコミュニケーションをとりながら進捗状況を確認することも、理想の家づくりのポイントです。

■完成と引き渡し

建物が完成したら、市町村による完了審査を受けます。建築確認申請の内容どおりに建てられているか確認し、問題なければ検査済証というものが発行されます。建物の引き渡し前には、設備の不具合や傷などがないか施主が立ち会って最終的なチェックをします。気になる部分があれば修正してもらい、終了したら正式に引き渡しとなるようです。

注文住宅の引き渡しまでにかかる期間

注文住宅の計画から完成までどれくらいかかるのでしょうか?ここでは注文住宅の引き渡しまでにかかる期間について紹介します。

■土地探しから始める場合

土地から購入して住宅を建てる場合は、土地探しから始めます。土地を選ぶまで3か月ほどかかるといわれているので、住宅の完成時期を逆算して約1年半前~10か月前に探し始める人が多いようです。

■土地が決まっている場合

すでに土地が決まっていて「現在建っている家を壊して建て直す」という場合は、解体業者の申し込みや場合によっては土地改良も必要になるため、家が完成する1年半~1年前には計画を始めるとよいでしょう。

「親や知り合いなどから土地を譲り受けて新しく家を建てる」場合は、土地に問題がなければ建築会社や住宅ローンの申し込みから始められるので、家が完成する1年~10か月前頃から始めるのが理想です。

■建築会社との契約

建築会社は時間をかけて選びたいところですが、できれば1か月以内に決めて契約するのがおすすめです。早い段階で23社ほどに絞っておき、見積もりやプランを比較して契約する会社を決めましょう。

住宅ローンに申し込む

家の設計図が完成すると住宅ローンの申し込みが可能です。ローン申請が不安であれば、建築会社の担当者にサポートしてもらうこともできます。

ローン契約できるか短期間で判断してもらう「事前審査」も含めると、本審査を終えて融資実行するまで2週間~1か月半ほどかかります。家づくりに意識が向きがちですが、金融機関への申し込みは早めに行いましょう。

着工~完成まで

着工から完成までは3~4か月程度といわれています。建築中に内装やオプションの追加などが可能ですが、発注に時間がかかったりして工期が伸びてしまう恐れがあります。変更したい場合は早めに業者に伝えるようにしましょう

■竣工~登記、引き渡しまで

注文住宅が完成(竣工)しても引き渡しまでは1か月ほどかかります。この間に住宅ローン決済や登記を行います。引き渡し時に建物をくまなく確認して、万が一不備があった場合には再度工事が入るので、長くなると引き渡しまで2か月ほどかかることもあるようです。

注文住宅の大まかな支払いスケジュール

注文住宅の費用は契約から引き渡しの間に、数回に分けて払うのが一般的です。ここでは支払時期を把握できるよう、注文住宅の大まかな支払いスケジュールを紹介します。

■注文住宅の支払いスケジュール

注文住宅への支払う時期と金額は、以下のようになっています。

1.建築請負契約時→工事費用の約10%。手付金とも呼ばれます。
2.着工時→工事費用の約30%
3.着工中→工事費用の約30%
4.竣工時→工事費用の約30%

上記はあくまでも一般的なスケジュールで、建築会社によって支払い回数や分割の割合は変わることがあります。早い段階で建築会社へ確認するようにしましょう。

■住宅ローンの融資は引き渡し後に開始される

住宅が完成するまでに費用をすべて支払うのが基本ですが、ローンの融資は家が引き渡されたときに実行されるケースがほとんどです。

そこで「つなぎ融資」を利用すれば住宅ローンが実行されるまでのつなぎとして、竣工時までに費用を支払うことができます。ただし利用できる条件として、借りる予定の住宅ローン審査が承認されることが必要です。引き渡し後は住宅ローンの融資が実行され、ローン返済へと移行します。

まとめ

注文住宅は、完成して引き渡されるまで長い時間を必要とします。住宅を購入するまでの流れや期間を知ると、どのタイミングで動き始めればよいのか考えやすいでしょう。ぜひこの記事を参考に、理想の家づくりを目指してくださいね。

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